内卦
外卦

小(しょう)往(ゆ)き、大(だい)来(きた)る。吉にして亨(とお)る。

卦辞

小(しょう)往(ゆ)き、大(だい)来(きた)る。吉にして亨(とお)る。

「泰」とは、天の気が地に降り、地の気が天に昇るという、天地の気が交わり合う理想的な調和状態を象徴します。卦辞にある「小往大来」は、些細な執着や過去の因縁といった小さなものが去り、それに代わって真に価値ある大きな成果や恵みが内へと入ってくることを意味します。

現代の日常において、この卦は「開かれた対話」と「受容」の重要性を説いています。物事が順調に進む今は、自己中心的な考えを捨て、異なる立場の人々と心を開いて交流する絶好の機会です。対立を避けるのではなく、互いの違いを認め合うことで、新たな知恵やチャンスが生まれます。

心理的な導きとしては、不安やマイナス思考を手放し、内なるエネルギーをポジティブな循環へと転換することです。目先の損得に囚われず、長期的な視点で行動することで、周囲の支持を得やすくなります。寛容な精神で他者と調和を保ちながら、自信を持って前進してください。その調和こそが、持続可能な繁栄への鍵となるのです。

卦体

初九

茅(ぼう)を抜(ぬ)くに茹(じょ)たり。その彙(るい)を以(もっ)てす。征(ゆ)けば吉なり。

六五

帝乙(ていいつ)、妹(いもうと)を帰(とつ)がす。以(もっ)て祉(さいわい)あり、元吉なり。

上六

城(しろ)、隍(ほり)に復(かえ)る。師(すい)を用いるなかれ。邑(ゆう)より命(めい)を告(つ)ぐ。貞(ただ)しけれども吝(りん)なり。