内卦
乾
外卦
乾
乾
「 元(おお)いに亨(とお)りて貞(ただ)しきに利(り)あり。 」
卦辞
元(おお)いに亨(とお)りて貞(ただ)しきに利(り)あり。
乾の卦は、宇宙に満ちる創造的なエネルギーそのもの、すなわち「天」の動きを象徴しています。「元亨利貞」という四徳は、物事が生成し、発展し、成果を収め、その本質を守るという、自然界の摂理を示唆しています。
まず「元」は、純粋で力強い始まりを意味します。現代の生活においては、新しいプロジェクトや人間関係を始める際、利己的な打算ではなく、本質的な善意や情熱を持ってスタートすることが不可欠です。次に「亨」は、順調な流通と発展です。誠実さを持って周囲と調和し、柔軟に対応すれば、道は自然と開かれます。「利」は、他者との共存共栄による適切な利益を指し、「貞」は、いかなる困難にも屈しない揺るぎない信念を説きます。
この卦は、単なる幸運を約束するものではなく、自身の内面にある「意志の力」を信じるよう促しています。変化の激しい時代にこそ、一貫した姿勢と誠実さを貫くことが、最も堅実な成功への道となります。自分の内なる「理」に従い、邁進することで、真の自己実現がもたらされるのです。
卦体
初九
潜龍(せんりゅう)なり。用(もち)うるなかれ。
九二
見龍(けんりゅう)田(でん)にあり。大人(たいじん)を見るに利あり。
九三
君子、終日乾乾(けんけん)し、夕(ゆうべ)に惕若(てきじゃく)たり。危(あやう)けれども咎(とが)なし。
九四
或(あるい)は躍(おど)りて淵(ふち)にあり。咎なし。
九五
飛龍(ひりゅう)天にあり。大人を見るに利あり。
上九
亢龍(こうりゅう)悔(くい)あり。
用九
群龍(ぐんりゅう)に首(こうべ)なきを見る、吉なり。