内卦
兌
外卦
兌
兑
「 亨(とお)る。貞(ただ)しきに利(り)あり。 」
卦辞
亨(とお)る。貞(ただ)しきに利(り)あり。
兌(だ)の卦は、二つの澤(さわ)が重なり合う象徴を通じて、「喜び」と「対話」の深淵を説いています。卦辞にある「亨(とお)る、貞(てい)に利(よ)し」とは、誠実な心の交流こそが万物を順調に運び、正しい道を歩むための糧となるという教えです。ここにおける喜びとは、一時的な快楽や浮かれる感情ではなく、内なる誠実さに根差した、静かで確かな悦びを指します。
現代社会において、この智慧は対人関係やコミュニケーションの極意となります。もし物事が停滞していると感じるならば、まずは自分から心を開き、純粋な肯定感を持って他者に接することをお勧めします。打算や不安を一旦脇に置き、感謝の言葉や心からの笑顔を分かち合うことで、周囲との調和が生まれ、状況は好転へと向かいます。真実の喜びは伝播し、閉ざされた扉を開く鍵となります。自分自身の内なる真実に忠実であり続けることこそが、最も確実な成功への近道なのです。
卦体
初九
和(わ)して兌(よろこ)ぶ。吉なり。
九二
孚(まこと)ありて兌(よろこ)ぶ。吉にして悔亡ぶ。
六三
来(きた)りて兌(よろこ)ぶ。凶なり。
九四
商(はか)りて兌(よろこ)ぶ、いまだ寧(やす)からず。疾(やまい)を介(ふせ)げば喜びあり。
九五
剥(はく)に孚(まこと)あり。危(あやう)きあり。
上六
引(ひ)きて兌(よろこ)ぶ。