第12卦 否の意味と解釈と卦辞解説

卦辞

否(ひ)の非(ひ)人(じん)なり。君子(くんし)の貞(てい)に利(り)あらず。大(だい)往(ゆ)き小(しょう)来(きた)る。

第12卦「否」は、天地の気が交わらず閉塞する停滞の時を表し、忍耐と内面の充実が求められます。

このページでわかること

  • 第12卦 否の基本的な意味
  • いまの判断にどう読み替えるか
  • 仕事・恋愛・金運で見るときの入口

入口の選び方

まず卦辞で全体の調子をつかみ、次に総合解説を読み、恋愛と仕事の切り口を見比べ、最後に各爻で具体的な動きを確認する読み方が使いやすい構成です。

知恵の助言

第12卦「否」は、天(陽)が上へ昇り、地(陰)が下へ降りるため、互いに離反して交わらない形です。

現状と流れ

天の気が上へ、地の気が下へと離れていくため、コミュニケーションが断絶し、物事が順調に運ばない閉塞した現状にあります。流れとしては、今は陰気(小人の勢力)が強まっていますが、やがて陽気が復活して「泰(安泰)」の卦へと転じる運命にあります。今は冬の時のような厳しい時期ですが、必ず春が来ることを理解しておく必要があります。

機会

外的な成功や飛躍の機会は今は乏しく、何事も壁にぶつかりやすい時です。しかし、この停滞期こそが、自分自身を見つめ直し、知識や経験、人徳といった「内なる実力」を蓄える最大の機会です。次の時代に備えて準備をするには最適な環境と言えます。

注意点

最も注意すべきは、焦って無理に道を開こうとすることです。今は時期が悪いため、行動しても空回りするか、逆効果になる恐れがあります。また、目先の利益に走る小人たちと同調せず、自分の信念を貫くことが求められます。孤独を恐れてはいけません。

行動指針

「隠れて徳を修める」ことが最良の行動指針です。表立った活動を控え、自分の能力を高め、節操を守ることに専念してください。周囲と衝突せず、忍耐強く時が熟すのを待つことで、やがて来る好機に備えることができます。

爻辞の詳細

初六

茅(ぼう)を抜(ぬ)くに茹(じょ)たり。その彙(るい)を以(もっ)てす。貞(ただ)しくして吉なり。亨(とお)る。

六二

包(ほう)承(しょう)す。小人は吉なり。大人は否(ふさ)がる。亨る。

六三

羞(はじ)を包(ほう)ず。

九四

命(めい)ありて咎(とが)なし。疇(とも)も祉(さいわい)に離(かか)る。

九五

否(ふさ)がるを休(や)む。大人は吉なり。それ亡(ほろ)びん、それ亡びんと、苞桑(ほうそう)に係(つな)ぐ。

上九

否(ふさ)がるを傾(かたむ)く。先に否がり後には喜ぶ。